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Git LFSをプライベートサーバーで運用する方法について

GitはGitHubを使いつつ、Git LFSはローカルのプライベートサーバーで運用する方法について調べてみました。(VPSなどで運用することもできますが、セキュリティには気を付けてください。)

※GitHubの無料プランではGit LFSのストレージ容量が1GBかつ転送量も1GB/月という制限があり、この制限を回避したいという理由です。

Git LFSに対応した実装はGit LFSのWikiにまとめられていますが、今回はgiftlessというPythonで実装されたものを使ってみました。

giftlessをサーバーにインストール

ソースコードのダウンロード

$ git clone https://github.com/datopian/giftless.git
$ cd giftless

Pythonの環境構築

$ python3 -m venv venv
$ source venv/bin/activate
(venv) $ pip install -r requirements.txt

pip installの代わりにpip3 installとする場合もあります。
invalid command 'bdist_wheel'というエラーが発生する場合はpip install wheelもしくはpip3 install wheelでうまくいく場合もあるみたいです。

giftlessの設定

$ vi giftless.conf.yaml
$ cat giftless.conf.yaml
# Giftless configuration
AUTH_PROVIDERS:
  - giftless.auth.allow_anon:read_write

giftlessの起動

(venv) $ GIFTLESS_CONFIG_FILE=giftless.conf.yaml ./flask-develop.sh

※他のPCからアクセスしたい場合は-hオプションでホストを指定する必要があります。
※ポート番号はデフォルトで5000番となっています。変更したい場合は-pオプションを使います。

(venv) $ GIFTLESS_CONFIG_FILE=giftless.conf.yaml ./flask-develop.sh -h 0.0.0.0 -p 8080

giftlessの起動方法

インストール完了後は下記のコマンドを実行することでgitflessを起動できます。

$ cd giftless
$ python3 -m venv venv
$ source venv/bin/activate
(venv) $ GIFTLESS_CONFIG_FILE=giftless.conf.yaml ./flask-develop.sh -h 0.0.0.0 -p 8080

Git LFSの使い方

giftlessの使い方としては特別なことはありませんが、簡単に紹介してみます。

リポジトリの複製

$ git clone [email protected]:yourname/example.git
$ cd example

Git LFSのインストール

$ git lfs install

Git LFSで管理したいファイルの設定

$ git lfs track file.zip
$ git lfs track "*.bin"
$ git lfs track "data/*"

Git LFSのURLを設定

$ git config -f .lfsconfig lfs.url "http://123.456.789.012:5000/yourname/example"

/yourname/exampleの部分は階層を増やしたり減らしたり好きなように設定にできるみたいです。
git config --add lfs.url "http://123.456.789.012:5000/"とすることもできますが、この場合、新しくgit cloneした時にGit LFSで管理しているファイルの取得でエラーが発生してしまいます。再度lfs.urlを設定した後にgit pullしてみてください。

作業した結果を反映

$ git add -A
$ git commit -m "コメント"
$ git push

Git LFSのアンインストール

$ git lfs uninstall

リンク

Implementations · git-lfs/git-lfs Wiki · GitHub
https://github.com/git-lfs/git-lfs/wiki/Implementations

GitHub – datopian/giftless
https://github.com/datopian/giftless

Git Large File Storage
https://git-lfs.github.com/

Gitでディレクトリ全体をdiffしたい場合は–dir-diff

git difftoolコマンドを使うとMeldとかWinMergeなどの外部diffツールが使えます。

色付けできたりして分かりやすく差異を表示できますが、ファイル単位で1つずつdiffされるのが不便でした。何か良い方法はないか探してみたところ、--dir-diffというオプションを使うと一括してdiffできるみたいです。

設定

.git/configに以下の内容を追加します。(Meldを使う場合のサンプル)

[diff]  
        tool = Meld
[difftool "Meld"]
        cmd = \"C:/Program Files (x86)/Meld/Meld.exe\" \"$LOCAL\" \"$REMOTE\"
        trustExitCode = false

使い方

git difftool --dir-diff

こんな感じのコマンドで最新バージョンからの差分を一括してdiffできるようになります。

リンク

Git – git-difftool Documentation
https://git-scm.com/docs/git-difftool

Meld
https://meldmerge.org/

WinMerge – You will see the difference…
https://winmerge.org/

gitで直前のpushを取り消すコマンド

gitで間違ったコードをpushしてしまった場合は次のようなコマンドで直前のcommitを取り消すことができるそうです。

$ git reset --hard HEAD^
$ git push -f

取り消しはしない方が良いという話もあるようですが、公開しているサーバーで間違ったメールアドレスやユーザー名でpushしてしまった場合はこんな感じで削除できるようです。

複数人で作業している場合は注意して使ってください。